クリストファー・マッキャンドレス（Christopher Johnson McCandless 1968年2月12日生）［アメリカ・自然との共生を試みた青年］
恵まれた環境で育ったマッキャンドレスは、大学卒業と同時に全財産をチャリティーに寄付し、1992年4月に「モノ」に支配されない究極の自由を求めて、家族にも一切連絡もせず、無一文でアラスカへ旅立つ。持っていたのは4.5kgの米と小銃と植物の本、それと若干のキャンプ用品だけだった。
そして、ヒッチハイクをしながらサウスダコタ、コロラドリバー、カリフォルニアとアラスカに到着するまでに様々な場所を訪れ、様々な人に出会う。
それから4ヵ月後、アラスカの国立公園内の捨てられたバスの中で寝袋に入ったマッキャンドレスの遺体が狩猟の為に訪れたハンター達によって発見された。死因は餓死、もしくは植物のアルカロイド中毒死。
マッキャンドレスは、ヤマアラシや鳥、大鹿の狩りには成功していたが、肉を保存する術を知らなかった。発見された時の体重は30kg程度しかなかった。
マッキャンドレスの死を「文明社会に対する闘争」と考えた作家ジョン・クラカワーはノンフィクション小説『荒野へ』を顕し、その後、ショーン・ペン監督により映画化もされた。だが、地元住民によれば、マッキャンドレスの死は「迷惑な自殺」だと思われている。
1992年8月死去(享年24)
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