クリス・ベノワ



クリス・ベノワ(Chris Benoit 1967年5月21日生)
 [カナダ・プロレスラー]


 カナダ・ケベック州の生まれでアルバータ州エドモントンにて育つ。晩年はジョージア州アトランタ在住。プロレスラーの中では小柄だが、ヘビー級のレスラーにも負けないパワーと、基本に忠実なレスリング技術の持ち主であった。

 1985年11月にプロレスデビュー。1987年に初来日して新日本道場の練習生になった。その後覆面を被りペガサス・キッドというリングネームにて新日本プロレスに参戦する。後に獣神サンダー・ライガーに敗れ覆面を取り、1993年TOP OF THE SUPER Jr.優勝を機にワイルド・ペガサスに改名。1990年にはIWGPジュニアヘビー級王座獲得、1994年にはSUPER J-CUP 1st STAGE優勝、SUPER Jr. TAG優勝、1995年にはBEST OF SUPER Jr.優勝など、新日本ジュニアヘビー級のトップ外国人として活躍した。

 1995年には本拠地をアメリカに移し、米国では珍しい日本仕込みのテクニックでマニア層のファンから高い支持を受ける。その後、さまざまな団体を渡り歩き、数々のタイトルを獲得。2000年代からは、WWEのスーパースターとしてトップクラスの活躍をしていた。

 2007年6月24日、ECW王座戦に出場予定だったPPVヴェンジェンスを「家庭の事情」を理由に急遽欠場。翌25日にジョージア州の自宅で妻ナンシー・ベノワ、息子ダニエル(7歳)とともに遺体で発見された。6月26日、地元警察が調査結果を報告。捜査の結果、ベノワが22日に妻を拘禁のうえ絞殺、翌23日には息子に薬物を投与し意識を失わせた状態で息子の顔を枕に押し付けて窒息死させた後に、自宅地下のトレーニングルームで首吊り自殺したと断定。自宅における多重殺人事件と自殺事件であると発表した(米国には無理心中という概念はなく、殺人という扱いになる)。

 事件の動機としては、ベノワが摂取していたステロイド剤(合法的に処方されたもの)の副作用による鬱症状が原因とする説、脆弱X症候群と呼ばれる遺伝性の難病を患っていた息子の将来を悲観したとする説などが当初挙げられていたが、9月に医療専門家らがステロイド剤ではなく慢性的な外傷性脳損傷が原因という見方を示した。専門家チームは、ベノワの脳の状態は85歳程度のアルツハイマー患者の脳に酷似していた、と述べている。

 WWEは当初追悼興行を開く計画であったが、事態を重く見たWWE首脳陣が興行の取り止めを決定した。またベノワの戦跡・グッズなど彼に関するすべての情報を削除し、公式サイトにおける彼のプロフィールも閲覧不可能になった。上記のような処置のため確実視されていた殿堂入りや、彼を特集したDVDなどの発売もほぼ確実になくなり、記録の改ざんや過去の映像でも登場部分がカットされるようになった。

 この一件はアメリカにおいて知名度の高い人物による殺人事件であることと、アメリカスポーツ界で社会的問題になっているステロイド剤の副作用による影響ではないかとの考えから大手の報道機関でも大きく取り上げられた。特に事件当初の情報の少なかった時点ではステロイド剤を影響とする説が特に大きく取り扱われ、所属選手のステロイド剤使用と、加えて報道されたハードな労働状況などからWWEの社会的信用にも大きな影響を与えた。

 以後WWEは所属選手に対するドラッグテストを義務化し、違反者を処罰するようになった。

 2007年6月24日死去(享年40)


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